四龍島シリーズキャラ表



青龍市(チンロンし)…四龍島東の街。多くの富を蓄え、洗練されてはいるが、何処か退廃の匂い漂う街。酒が名産。



青龍屋敷(チンロンやしき)…青龍市の主が住まい、政務を行うところ。
麗杏(リーシン)

当代『青龍』。白龍に歪んだ敵意を抱き、陥れようと画策する。女と見紛う美貌の主だが、残酷。
元々、張り詰めた糸で正気を支えているような危うさがあったが、
企みをことごとく打ち砕かれたあげく、止めに溺愛する双子の姉を、マクシミリアンに奪われ、
ついに正気を失ってしまう(汗)。
全く政務を執ることのできない状態となっていたところを、四龍島を狙う本土伍(ウー)家に誘拐され、
上手く利用されてしまったりもするが、最愛の姉が戻ってきたことで、どうにか心の平穏を取り戻す。
しかし、元通りの「正気」(実は元の方が「狂気」だった?/苦笑)には戻らず、今尚、幼い子供のような状態となっている。

<初出>
2作目『龍は花を喰らう』(本格的な顔見せは、7作目から)
花園(ホワユァン)…青龍屋敷に隣り合って立つ花に囲まれた館。当代『青龍』の姉の住まいである。
雪蘭(シュエラン)

当代『青龍』の姉姫。弟とそっくりの美貌を持ち、こどものように無邪気な女性。
白龍と青龍の和睦の証として、白龍に輿入れ、マクシミリアンの正妻(ただし、実質的なものではなく、名目上)となる。
青龍から白龍へと遊びにきただけという感覚の彼女は一向に気にせず(笑)。
美しいものが大好きで、目下のお気に入りは『白龍』。一応飛もお眼鏡には叶っているらしい(笑)。
だが、やはり一番は麗杏であるらしい(笑)。双子であるが故か、離れていても麗杏の異常を察し、恋しがる。
島の騒動が治まった後、全く政務を執れない『青龍』を慮った(絶対嘘だ/笑)マクシミリアンによって離縁され、青龍に戻る。
文海(ウェンハイ)に素直に従い、なかなか上手く『青龍』の名代を務めているようだ。

<初出>
2作目『龍は花を喰らう』
美芳(メイファン)

楽海(ユエハイ)の娘で、雪蘭の忠実な侍女。
幼子のような主の行く末を憂い、マクシミリアンを主の結婚相手にと見込んで、彼を積極的に主人の下へ手引きしたりする。
父と『青龍』の思惑を知らない為のその行動が、彼女自身を危険に晒すことにもなった。
そうしてやっと輿入れが叶った雪蘭は、結局青龍へ返されることになったが、
それはそれで仕方ないと割り切っているのだろうか。
主自身が幸せならば良いと思っているのかもしれない(笑)。

<初出>
2作目『龍は花を喰らう』
大酒庁(ターチュウティン)…青龍市の酒造組合。
文海(ウェンハイ)

大酒庁を取り仕切る長老のひとり。清廉潔白な人の良いご老人。
その人柄を『青龍』からは疎まれ、遠ざけられていた為、謀略とは無縁だが、
危うい様子の『青龍』と街の行く末を常に気に病んでいた。
その為もあってか、病がちになっていたが、弟、楽海(ユエハイ)に殺されそうになったり、
青龍と白龍の闘争を食い止めようと死に物狂いで駆けたりと、寝込む暇もない(苦笑)。
白龍とのゴタゴタが一段落したものの、主が正気を失っている為、多忙の日々は続く。
彼にはこれからも長生きして欲しいものだ(笑)。

<初出>
2作目『龍は花を喰らう』
楽海(ユエハイ)

大酒庁を取り仕切る長老のひとりで、『青龍』の懐刀。
白龍市を敵視する『青龍』の手足となり、様々な策謀を巡らす。
自分や『青龍』の害になる者は、敵味方問わず、容赦なく切り捨てる残酷で狡猾な白髭の老人。
清廉潔白な兄、文海(ウェンハイ)に強いコンプレックスと恨みを抱える。
企みのことごとくを打ち砕かれ、追い詰められた後も、刃を持ち出して抗うが、兄の手により絶命。

<初出>
1作目『龍は微睡む』(名前が出てくるのは2作目から)
翼人(イーレン)

大酒庁の長老のひとり、楽海(ユエハイ)によって、白龍に送り込まれた刺客。
老蕭の下で、マクシミリアンと飛を付け狙うが、失敗。老蕭を殺して青龍へ逃れる。
生まれたばかりの飛を海に投げ込んだ張本人。それが切っ掛けで刺客への道を歩むことになった。
飛に理不尽な憎しみをぶつけるが、争いの最中、2作目『花を喰らう』にて、飛の手によって息絶える。
通称(?)「青龍の蛇」。

<初出>
1作目『龍は微睡む』
蠍子(シエズ)

2作目『花を喰らう』で叩かれた白龍市阿片窟残党だった。
自分を追い出した白龍に仇なそうと、青龍の刺客、天狼(本土キャラ表参照)の下で悪さを働く。
花路の頭のお綺麗な聖人面が気に入らないらしい(苦笑)。
縄ひょう(金偏に票という字。漢字出ない…/汗)という武器の扱いを得意とする。
手足の長いひょろりとした体型で蟷螂のような容貌を持つ。
しつこく飛たちの邪魔をするが、6作目『龍は縛める』で引導を渡される。

<初出>
4作目『龍は雲にひそむ』
高楼街(カオロウチエ)…青龍市の色街。古くから白龍の花路とは因縁の仲であった。
酔熊(ツォイション)

右は恐らく渾名(笑)。高楼街の頭(トウ)。
名の通り、酒が何よりも好きな、体格の良い髭面の男。歳は三十前後。
単身青龍屋敷に乗り込んだマクシミリアンを追い掛けようとする飛とふとした切っ掛けで知り合い、
屋敷へ忍び込む手引きをする。
磊落で愛嬌のある人柄だが、腕っ節は確か。飛を「別嬪さん」と呼んで、顔を合わせる度、ちょっかいを掛けたりする(笑)。
先代『青龍』に恋人を浚われ、殺された過去がある為か、あまり屋敷を良く思っていなかった。
「飛親衛隊青龍支部長」(?)。飛くんの気風に(美貌にも?/笑)惚れ込み、本土襲来の折には、心強い手助けをくれた。
そして、昔馴染みの女性、笑鈴(シャオリン)を嫁に貰い、もうすぐ父親にもなるようである。

<初出>
8作目『龍は戯れる』
笑鈴(シャオリン)

青龍酒坊街の隅で、ささやかな酒楼(チュウロウ)を営む女性。
世間ずれしている所為か、蓮っ葉な物言いだが、実は度胸のある気の良い女性。
酔熊と共に、青龍屋敷侵入の手助けをしたのを切っ掛けとして、飛と知り合う。
若い頃、街の美しい娘を見境無く浚って、侍女として閉じ込めにしていたという先代『青龍』に浚われ、
花園に捕らわれていたことがある。
そこから、脱出しようとして、青龍屋敷内を歩き回っていた折、麗杏に見付かって殺されそうになるが、
ちょうど客人としてやってきていた大龍(ターロン)に救われたという過去もあり。
後、恋人を助けに忍び込んできた酔熊と出会い、共に青龍屋敷を脱出した。
飛を、大龍以来の「良い男」だと褒めてくれる(笑)。現在は、酔熊の妻。
別称、笑大姐(シャオタージエ)。

<初出>
8作目『龍は戯れる』
友深(ユウシェン)

高楼街の猛者で、酔熊の右腕的存在。頻繁に姿をくらます酔熊に代わり、高楼街の猛者連中を纏めていたようだ。
生真面目な性格らしく、出生関連のいざこざで怪我をして、酔熊に世話になっていた飛に、厄介ごとを持ち込むな、
などとキツイことを言ったりもしたが(苦笑)、それは酔熊と高楼街を思うが故なのだろう。
本編ラストで、雪蘭が初めて美しいもの以外で、彼に興味を持った様子。
もしかしたら将来、雪蘭の婿になるかも?(笑)

<初出>
8作目『龍は戯れる』
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