龍は炎帝を追う―章題から見る四龍島―
海潮音(かいちょうおん)
海の潮の音…って、そのままじゃ!
この章は、李(リー)を兄貴分として慕う燕(イェン)が登場して、飛(フェイ)くんに、李に近付くなという意味をこめて、
花路(ホワルー)に喧嘩を売る件なんで、この海潮音は騒がしめみたいです。
しかし、近付いてるのは、飛くんじゃなくて、むしろ李の方なんだけどな!と、
飛ファンとしては燕に物申したい(聞きゃしないだろうけど/苦笑)。
炎帝とは夏を司る神の名ってことで、この巻の四龍島は夏真っ盛り。
前巻で怪我をした飛くんは、師父(シーフ)の営む茶房には戻らず、羅漢(ルオハン)の住処にお世話になってます。
茶房のお仕事もお休みしているのですが、茶房に来るお客が悉く、
飛くんがいないことを気に掛けて聞いてくるのが良い!!(笑)
何時の間にか、その涼やかな美貌で、飛くんは東州茶房の看板娘(笑)になっていたようです♪(嬉)
また、全体れびゅでも取上げておりますが、花路にて、娼妓たちが窓から落とした紅梅の布が飛くんの肩に掛かって、
その文句なく紅梅が似合う姿に、娼妓たちが自分たちの欲しい色を諦めるって件が好きです♪
その後に、飛くんを美女と間違えた梅雪楼(メイシュエロウ)の主人が、慌てて妓楼の階段を駆け下りてくるところも。
どうやら、娼妓にスカウトする気満々だったらしい(笑)。
一方マクは、わざわざ災いを呼ぶと言われる黄色い花を贈り付け、
飛くんを屋敷へと呼び出し、またもや飛くんにソフトSM攻撃(笑)。
傷のある脇腹を撫で回し…って、こりゃ単なるセクハラか?(苦笑)
しかし、このちょっと張り詰めた、且つ、ギリギリのラインの妖しさが、このふたりの関係の醍醐味なんだよなあ…
読んでると、ついニヘニヘしちゃいます(本当のヘンタイは私か/汗)。
落花封神(らっかほうしん)
落花が神を封じる…ということで、内容から明確に、このタイトルの意味を捉えることは出来ないんですが…
落花は飛くんが千雲が青龍に与していると察する元となった、災いを呼ぶという黄色い花。
神は多分神龍=マク。
転じて、千雲の計略による災いで、マクが朱龍行きを妨げられる…という意味合いが含まれてるのかな…と予想。
しかし、実際、朱龍へ行きたがってるのは、飛くんのほうで、
マクは行きたがらないどころか、飛くんの邪魔をしようとしてます。
じゃあ、違うのかな…(汗)
ここは、マクが「恋童」という言葉を覚える件も入ってます。
飛くんに「馬鹿な言葉を覚えるな」と釘を刺されたにも関わらず!
まあ、飛くんが眉を顰める言葉だからこそ、インプットするんでしょうが。全くこの男は!!(笑)
この章では、個人的に無鉄砲が過ぎて、敵に狙われた燕を、飛くんが助け、
そのまま燕に誘われて、李の寝泊りする港の見張り小屋へ行く場面が好きです。
何たって、濡髪の婀娜な飛くんが拝見できる♪♪
目の敵にしている花路の頭が、飛くんであることを知らずに、自分よりひとまわりも細い飛くんが、
猛者と立ち回ったことに素直に感心する燕を、ちょっとだけ見直しました(笑)。
その後、すぐに、花路に濡れ衣を着せる事件が起きて、
正体がバレちゃうんですけどね(別に隠してた訳じゃないけどさ/苦笑)。
しかし、マクって飛くんに対して死なばもろとも的な発言が多いな…
ふたり共に朽ち果てることを愉楽とは思わないかって…つくづく破滅的な男です。
この時点で、飛くんのほうはそんな趣味は持ち合わせないと冷たく突っぱねてます(笑)。
夏焔(かえん)を煽る
夏の暑気のように、行き詰るような現況を打開する為、敢えて騒動の炎を煽る、といった具合ですか。
そんな訳で、西海風と富浪の樹林房との商いを願う訴状を預かり、自ら樹林房へ出向くべく、
飛くんは燕と手を組んで一芝居打ち、マクから白龍屋敷の添え状を分捕ります(笑)。
あれだけ反発してた燕の気持ちを動かして、協力を取り付けるんだから、凄いよ!
飛くん、こういうところが意外に口説き上手なんだよね(笑)。
それがいやらしく見えないのは、口にする言葉に、真摯な熱意があるからだね♪カッコいい!!(ファンの欲目か?)
しかし、作戦に巻き込まれて誘拐されたクレイは少々お気の毒でした(苦笑)。
他にも、芝居とは知らない李が燕を助けに割り込んじゃったり、途中でマクが犯人を燕と見破っちゃったりしましたが、
最後には飛くんが身体を張って無事騙せ遂せたと。
しかし、飛くんは怪我した脇腹を庇って拳で受けたというのに、
気絶するほどの痛さって、どんだけの威力なんでしょう、マクの拳…(汗)
その後のマクの飛くん姫抱っこ(だと信じてる!)は普通に(?)ときめきました♪
弱気な言葉で、マクに縋る飛くんに、自分で縛りつけようとしたくせに、
ガッカリみたいな反応をするマクの天邪鬼振りに呆れます(笑)。
でも、そんな飛くんの弱気な態度も演技なんだ!次の章でせいぜい驚くがいい!!(何様だよ/笑)
南里へ
ということで、マクの縛めの手を掻い潜り、飛くんは南里…朱龍市へと旅立ちます。
すぐに、マクも飛くんの思惑に気付くのですが、タッチの差で間に合わず。
今回の一手は飛くん優勢となった訳です♪
前章で飛くんの弱気に、ガッカリだった(?)マクも俄然やる気となります、ホント天邪鬼だな!(笑)
街境の龍門にて、白龍屋敷の門番を躱す為に、飛くんが艶やかな娼妓を装う件は、必見&必読です!!
同行した梅雪楼主人絶賛の仙姫のごとき艶姿♪
並大抵の男じゃとても相手にはならないと思わせる高嶺の花ッぷりもツボです♪♪
しかし、元花路の小虎が、すぐに飛くんだと気付いたということは、
素顔が分からなくなるほど、化粧などで「化けていた」という訳じゃないんですよね。
衣裳を整えて、薄化粧を施すだけで、絶世の美女に変ずる飛くんの美貌に乾杯!!←?

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