龍は群青を呑む
ちと、壁紙がうるさかったか……?(汗)
四龍(スーロン)島シリーズ記念すべき十一作目、三ヶ月連続刊行の第三弾は『龍は群青を呑む』。
ついに、青龍篇クライマックスです!!
まずは、気になる前巻と続き絵となっている表紙イラストに言及せねばなりません(義務)。
予想通り、飛くんの隣にはマクがいた訳ですが、こいつってば!
飛くんの髪に指を絡めて口付けてますよ、ぎゃーっ!!(赤面)
発売当時、これを見たときは、内心叫びました(笑)。
今見ても、脳内お祭り騒ぎです!
何故かしらっ、巷にはもっと凄い(笑)表紙イラストもあるというのに、
何故、こんな僅かな触れ合い(笑)に照れたり、盛り上がったりしてしまうのかしらっ?!
人物のさり気ないポーズやシチュエーションに酔ってしまう訳ですな!!
四龍島の表紙イラストって結構こういうのが多くて、その度大騒ぎです。
流石浅見さん!!浅見さんの手によるこんなイラストも、四龍島の大きな魅力の一つなのです♪
…ちょっと、表紙イラストのことだけで語り過ぎよ、アナタ…(笑)
ってことで、いい加減本編に行きましょう。
マクシミリアンの最後の一手は、『青龍(チンロン)』の姉・雪蘭(シュエラン)を娶り、
すべての諍いを水に流すというものだった。
突然つきつけられたあっけない結末に、飛(フェイ)は納得がいかない。
最愛の姉の婚姻を前に、『青龍』は最後の抵抗を試みる。
それを阻止するために再び奔走しながら、飛は次第に、
マクシミリアンの思惑どおりに動くことに対する憤りを感じはじめる……。
四龍(スーロン)島シリーズ11弾、いよいよ青龍篇解決へ!
(文庫折り返し部分より)
ううむ、マク許すまじ!←?
飛くんは、戦いの最中に玲泉(リンチュアン)を失って、辛い思いをしながら、
それでも街を守ろうと必死に駆け回っていたのよ?
飛くんが納得いかないのも当たり前です!
おまけにマクの結婚話自体にもかなり動揺している様子。
夢でうなされちゃったりして……可哀想(あくまでも飛くん派/笑)。
コラ、マク!!好きな子をこんなに追い詰めてどうするつもりだ?!
お前の考えることは全く分からん!!
…と、読みながら私が怒っても、当然ながらマクは改心する訳がなく…(笑)
飛くんはいい子だから、マクに憤りを憶えるのは理不尽だと思って必死に堪えてますけど……
それをマクは更に煽り立て、飛くんを精神的に追い詰めていきます、このやろう!(怒)
しかし、妻を娶るとはいっても、マクは跡継ぎを儲ける気はサラサラないらしい。
あくまでもうわべだけ取り繕う感じで。
その点、人並み外れてこどもっぽく、世間知らずの雪蘭は、表向きの妻として最適かと思われます。
じゃあ、ホントの妻は?という突っ込みは、後に回します(笑)。
文海(ウェンハイ)に、自分が花路(ホワルー)の頭(トウ)であることを明かした上で、
改めて婚儀申し入れの書状を見せてもらった飛くんは、
婚儀の日取りをその月の末と指定してあることを知ります。
その後に記された身分ある姫君を迎えるにしてはあまりにも慌しく、
強引な日程に、ますます不審を憶えた飛くんは、至急白龍(バイロン)へと取って返します。
強行軍でどこか騒がしい白龍へと戻ってきた飛くんは、花路の仲間から、そこで初めて大船主、
祥船(シャンチョアン)の取り潰しと、千雲(チェンユン)の斬罪(!)が決定したことを知らされます。
しかも、今日これから刑が執行されるとのこと!
何としても、斬罪の先延ばしをするため、飛くんは白龍屋敷へと走ります。
しかし、マクと会うことは叶わず、千雲を迎える俥がもう出てしまったことを知ります。
そこで更に、千雲と昔馴染みの燕(イェン)の姿が見当たらないとの知らせ。
必死に祥船店里(ティエンリー)へと向かう俥を追った飛くんは、
そこで千雲を単独で助け出そうと身を潜める燕を見付け、彼を抑えます。
燕を右腕の羅漢(ルオハン)へ任せ、飛くんは千雲を乗せた俥を追い、彼に話があるからと言って、
強引に俥を止めさせるのです。
死ぬ覚悟を決めてしまっている千雲に、何とか抗って欲しいと言う飛くん。
千雲の白龍の港を思う心を思い、ひとこと、罪はないと言えば良いという飛くんに、
確かに罪を犯した千雲は頑として首を縦に振りません。
そして、ついには奪った短刀を飛くんへと向けるのです!
やむをえなく、自らの小刀を構えた飛くんへと、捨て身で飛び込み、倒れる千雲…
う、うわ〜ん、飛くん〜っ!!(泣)←?
駆けつけた李(リー)の慟哭を背後に、飛くんは血に染まった小刀を落とし、
そのまま再び白龍屋敷へと向かいます。
そこでやっと出会えたマクに、断罪前に、千雲を殺したことを告げます…
それに、更に傷口を抉るようなことを言うマク。
雪蘭との結婚も、街の平穏を望む飛くんの為だと嘯くマクを前に、飛くんはぶち切れ寸前。
笑いながら、投げやりに礼を口にする飛くんの姿にハラハラ……
飛くん、もう限界点です!アブない、アブないよ〜〜っ……(焦)
そうして、屋敷を出た飛くんは、怒りの燕に殴られ、ついに気を失ってしまいます。
無理もありません。
それまで殆ど休むことなく走り通しだったのです、心も身体もボロボロです!!(泣)
その後、婚儀の準備で街中が慌しくなり、飛くんも花路の仲間も、
後に残された李や燕が気になりながらも、港からは脚が遠のいてしまいます。
しかし!やっぱり飛くんは飛くんだったのです!!(謎)
花路が護衛の役目をする花嫁を迎える花轎(かざりごし)の出立の直前。
飛くんの元へ、花路の医生(イーシェン)が現れます。
預かっていた病人が目を覚ましたとの知らせに、飛くんは孫(スン)を連れて、医生の家へ向かいます。
飛くんが医生に預けた病人、実はそれは千雲だったのです!!
あの混乱状況の中、飛くんは一芝居を打って、千雲を殺したと周りに思わせ、彼を救ったのでした!!
す、凄い!びっくりです!!
何が凄いって、飛くんみたいな苦しい状況になったら、
きっと殆どの人が自分のことで一杯一杯になって、他の人のことを考えられないと思うのです。
それなのに、飛くんは…!(感涙)←贔屓目も多少入っているかも…?(笑)
そこで今回の、
・「龍は群青を呑む」名場面
今回の巻は実は!
身悶えるほどの問題シーン(笑)オンパレードの巻なのですが、それは後に触れるので、
ここでは敢えて感動シーンの方をピックアップ。
飛くんが医生の元を訪れたとき、目を覚ました筈の千雲は再び寝入ってしまっているようでした。
その千雲に向かって、飛くんはこう話し掛けます。
「千雲大人(ターレン)……これは俺のわがままだ。
もうだれも、失いたくはなかった。
目のまえから親しい命が消えることに、ほんの少しも耐えられそうになかった。
だから、あんたを死なせることができなかった。
馬鹿なと嗤ってくれていい。
よけいなことをと罵ってくれてもいい。
恨みたいなら、恨んでくれ……だが、どうか……生きてほしい」
(中略)
「『白龍』の婚儀のために、これから青龍まで出向いていく。
帰ってくるまでに、あんたはしっかりと目が醒めるだろう。
殴られて無理やり眠り薬を飲まされた仕返しのしかたを考えるあいまに、
ときどき窓のそとの景色に目をやってくれ。
夏が過ぎてそろそろ秋だ。
暮れ方には西の雲が、きれいな緋色に染まる……」
人に生きたいと思わせる色だ、と眠る相手に言い聞かせたあとに、飛は強く口の端を噛んだ。
(本文134頁より)
自分の名でもある雲は、舟を進ませるには邪魔なものと思い定めて、自ら犠牲になることを決めた千雲。
引き返せない罪を犯した後に、その雲は邪魔なものではなく、
実は舟の標となるものなのだと李に聞かされた千雲。
そのことを知ってか知らずか、日暮の雲の美しさを語る飛くんの言葉がニクイです!!
ああもう、うるうるしてきた!!(私は涙腺が緩いです/笑)
その後、千雲は素性を隠して李のところでお世話になることになるのですが、
そのとき彼が李に語ったところによると、飛くんが訪ねてきたとき、実は彼は目を覚ましていたとのこと。
それでも、どんな顔をして彼と会えばよいか分からず眠った振りをしたそうです。
そこに投げ掛けられた飛くんの↑の言葉……
「小龍洞(シャオロントン)で、あなたから自分の名の由来を聞かされました。
雲というものは、舟の妨げではなく、標なのだと……
手遅れと知りながら、わたしはあのとき生きたいと願いました。
けれどそれは、果たせない望みなのだとあきらめるしかなかった。
だから、花路の頭の言葉を聞いて……涙を堪えるのに必死でしたよ。
彼が出ていったあとで情けなく泣き出したわたしに、花路の医生が笑いながら言いました…………
ようやく産声が聞こえたようだ、と」
ようやく産声を上げた。
これから生きていくのだ。
うれしい、と声を放って泣いていい。
思いきり、泣いていい。
(本文253〜254頁より)
ああ、泣ける……(感涙)
彼を最後まで見捨てなかった李を、そして、飛くんを恨みたくなるほど優しい…と言う千雲に頷き。
でも、飛くんの優しさの方がずっと大きい感じが。←出たよ、贔屓目が(笑)。
李はまあいい奴ですが、彼が千雲に優しかったのは、
幼馴染みだったからだというのが大きいと思うのです。
対して、飛くんは花路の頭として、しかも、因縁の敵、
青龍と繋がりのある祥船の跡取りとしての千雲と会った訳で…
李から彼のことを多少聞いていたとはいえ、そんな短い付き合いで、
ここまで彼の気持ちを思うことのできる飛くんは、ホントに優しいです、メロメロです!!
・「群青を呑む」ベストオブイラスト。
もう、これは一つしかない気が(笑)。
225頁のイラストでっす!!
ひとことで言うなら、新婚初夜に大喧嘩する夫婦の図。
或いは、怒り心頭の新妻(飛くん)の姿を愉しむ歪んだ夫(マク)の図。
それ故、おふたりとも多少、いや、飛くんの方は大分、乱れたお姿です(笑)。
飛くん、せみぬーどですよ!きゃー♪(照喜)
滑らかそうな肌が!際どい腰が!ああ、眩暈…♪(逝け)
そんな艶っぽい姿とは裏腹に、撥ね付けるようにマクを睨んでいるところが良いのです!!
でも、マクの着衣は殆ど乱れていないんですよね(笑)。
ま、マクの裸は別に見たいものでもないのでいいや。←ヒデェ。
えっ、マクは『青龍』の姉君と結婚するんじゃなかったっけ?と思われたあなた!
それはカモフラージュなのです!マクは最初から飛くんと結婚するつもりだったのです!!
…………嘘です、スンマセン(汗)。
ええと、婚儀当日、『青龍』麗杏(リーシン)は、最後の抵抗として、姉、雪蘭の侍女、
美芳(メイファン)を黒針(ヘイシン)でもって身体の自由を奪い、身代わりとして、花轎に乗せます。
街と街との境である龍門で、花轎に乗った花嫁を出迎えた白龍屋敷身内と花路一行。
ふらつく身内の代わりにやむなく、花嫁に簪をさす役目を担った飛くんは、
轎の中の花嫁が偽者であることに気付きます。
引き返す一行を足止めして、飛くんは動けない美芳を担ぎ出し、羅漢、孫と共に青龍へと走ります。
からの轎を囲む行列が、花嫁の住まいとなる、また、今花婿が待つ老蕭(ラオシャオ)館へ辿り着く前に、
雪蘭を連れて行かねばなりません。
文海の協力を得て、雪蘭の住まいでもあった花園(ホワユアン)に乗り込んだ飛くんたちは、
その地下にある牢房(ラオファン)で、『青龍』と雪蘭を見付けます。
眠り薬で気を失わせた姉を抱えた『青龍』は、このまま引き離されるくらいならば、
と自らも後を追うつもりで、雪蘭を手に掛けようとします。
しかし、楽海(ユエハイ)が『青龍』の手にした刃を奪い、飛くんへと捨て身で襲い掛かっていきます。
必死に向かってくる敵を手に掛けることに迷いを憶えながらも、迎え討とうとする飛くん。
が、その寸前に、横合いから兄である文海が、楽海に止めを刺したのでした。
これでも自分の弟だから、と泣きながら言う文海に何だかしんみり。
最後まで分かり合えなかったのね、この兄弟は。
唯一の味方であった楽海を失った『青龍』は、最愛の姉をも手離すことになり、
とうとう気がおかしくなってしまいます、あ〜あ…
とにかく花嫁を取り戻した飛くん一行。
間一髪、花轎の行列が白龍の街へ入る前で、追いついた飛くんたちでしたが、
相当眠り薬を飲まされた雪蘭は、一向に目を覚ます気配がありません。
このままでは、婚儀自体を行うことができません。
そこで!そこでですよ!!
苦肉の策として、飛くんが花嫁の身代わりをすることになるのです!!
もうその後の婚儀から初夜を終えるシーンまで、ページ数で言うなら、204頁から228頁まで!!
こっちの心臓はバクバクしっぱなしでした!!
マクは最初っから薄布で顔を隠した花嫁が飛くんであることを知ってるんですよ!
その上で、寝台に押し倒し、「今夜ばかりはついばんではいけないとはおっしゃらないでしょう」と、
飛くんの耳朶を噛んだり、「わたしをあまり焦らさないでください」と言ったりしちゃうわけですよ!!
こんにゃろうめ!!(笑)
介添えの侍女を下がらせ、顔の布を剥ぎ取った後も、マクはその先へ進めようとしやがります。
驚いて抵抗する飛くんを押さえつけ、自分が『青龍』の姉姫を娶るのは、
飛くんの顔が妬心に歪むのを見たかったからだ等々、彼特有の口説き文句(?)のオンパレード。
ついでに、飛くんの耳朶やら首筋やらついには、乱れた婚礼衣装の隙間から指を滑り込ませて…と、
飛くんの身体に触れまくり。
セクハラ大王、ここに現る!!(笑)
…と、あまりの恥ずかしさに茶化してしまいますが(笑)、マクの言動に衣装が乱されていくと共に、
心までも乱されていく飛くんが、ほんとーに艶っぽいのです!!
そんな身も心も乱れる中、飛くんはマクによって、
あの玲泉を失った海牙(ハイヤ)の波濤を思い出させられるのです。
「一糸纏わぬ姿を灯りにさらすがいい。憤りに震える肩を……鼓動早まる胸を……
一度くらいはわたしの目のまえに突きつけてみせろ。
街のためなどというしらじらしい虚言は聴きたくもない。いらぬ飾りはすべて捨ててしまえ……」
つまりは、溜め込んでいる憤りを自分にぶつけてみせろとマクは言ってる訳ですが、
こんな台詞を始めとして、色々妄想、もとい、深読みをしたくなりますね〜。
そう言いつつ、マクの手は実際に飛くんの衣装を脱がせてますけど。
おいおい、お前の言ってるのは、内面のことじゃあないのか!!(笑)
しかし、自分の内面で一杯一杯の飛くんには、そんな事実に突っ込む余裕もなく……(苦笑)
とうとう、今まで堪えに堪えてきた憤りを抑えられなくなってしまいます。
平手でマクの頬を打ち、マクに正面きって怒りをぶつけるのでした。
イラストはそこのあたりの一シーンを切り取ったもの。
飛くんは散々怒りを吐き散らし、マクの衣装の襟をわしづかみ、切り裂いて、
指輪の石でその胸に傷を付けます。
しかし、それしきの傷では気がすまないと憤る飛くん。
その様を愉しげに見詰めるマク。
「覚えていろ、マクシミリアン……………覚えて、いろッ」
「いい口説き文句だ、花路。そもそもわたしを愉しませると言ったのは、おまえだった。
軽はずみを口走ったといまさら悔いても遅い。このあたりで腹をくくっておけ。
おまえの主は案外に強欲だぞ。ひとつを得るとそのつぎがすぐに欲しくなる。
頬に触れれば、くちびる……くちびるに触れれば、くびすじ……つぎには、
胸もと……その腰……房事と似たり寄ったりだ。悦楽を貪ればきりがない。
そういう主人をすすんで戴いたのだと、そろそろ肝に銘じておけ」
「俺に恨み言を吐かせたあとには、だったら、いったいなにをお望みだ。
今度は腸引きずり出せとでも強いるつもりか!」
「あたりまえにことをすすめるのも、あいにく好みでなくてな」
笑み声とともに、すい、と冷たい手指が背から腰へと降りてくる。
歯をくい縛る飛の耳に、愉しみにしていろ、と揶揄が落ちてきた。
(本文223〜224頁より)
…とまあ、こんな感じで。
マクの言い方はやらしいね!(笑)
たいてい、マクは一事が万事この調子なんですが、この巻は特に激しかった気がする……
しかし、実際のところ、ふたりの間にあったのは、触れ合い程度で、
何らかの既成事実があったわけではないのですが(笑)、
こういう(↑)や雰囲気だけで酔わされるというか…おなか一杯になります。
これが、四龍島ならではの寸止めの魅力!!(笑)
とにかく、アヤしいご主人様に乱される清廉潔白な飛くんの姿に、動悸は高鳴り、
身悶えしまくりでしたっ♪
毎度ながら、この不完全れびゅを御覧になって少しでも気になった方がいらっしゃいましたら、
是非御覧になって欲しい!そう思います!!
さあ、目次ページから集○社書籍検索ページへ進みませう♪(だから宣伝をするなと…)
そんな腐れた読者を余所に、波乱含みの婚儀は終わり、後日談となります。
気が触れてしまった『青龍』は、椅子に手を括りつけておかなければ、自傷行為をするようになり、
街の主としての務めを果たせなくなってしまいました。
彼には当然跡継ぎもおらず、唯一跡を継げる可能性のある雪蘭は白龍へ嫁したあと。
そこで、文海は『白龍』に後見を頼むことにしたと、高楼街(カオロウチエ)の頭、
酔熊(ツォイション)に打ち明けます。
この結末が『白龍』の筋書き通りのものなのではないかと考える酔熊。
跡継ぎの千雲をなくし、身代も奪われ、蟄居の身となった傷心の祥船頭領、高浪(カオラン)の元には、
家を飛び出し、花路に身を投じていたもうひとりの息子、一星(イーシン)が戻り、
もう一度一からやり直すことを決心します。
そして、名場面でも取り上げた千雲の行く末が、読者に明らかとなり…飛くんは表向きは変わらず、
昼は茶房を営む師父(シーフ)の手伝い、夜になれば、頭として花路へと通う生活をしています。
目の見えない師父が、片付け忘れていた婚儀祝い用の燭台を「派手な色」と言ったことを、
少し不思議に思うものの、そんなことはすぐ、飛くんは忘れてしまいます。
しかし、読者は覚えていたほうが良かもしれませんよ!これ、伏線ですから(ネタばれ?)。
で、ラストのラストに驚愕の事実が!!
飛くんの心に濃い影を落とした玲泉、波間に消えたと思われた彼女が!
生きていたのです!!
通り掛かりの舟に助けられた模様。
しかし、彼女は記憶が混乱しているらしく、最近のことを憶えていない様子です。
どうやら、自分の若い頃に記憶が遡ってしまっているよう。
飛くんのことももちろん忘れてる。
そんな彼女は助けた舟の男に向かって、自分は白龍屋敷の南荘(ナンチャン)に仕える侍女だと名乗るのです。
南荘は先代『白龍』の正妻が住まっているところ。
で、玲泉は飛くんの出生について何らかを知っている…ん?!
何やら、更なる波乱の予感を残しながら、青龍篇は完結です!!
次巻からは、本格的に飛くんの出生の秘密に迫っていきます!
新たなキャラも加わって(青龍市以外の『龍』も徐々に登場)、新展開を見せる四龍島。
ますます、面白くなってきます!!
…語り過ぎました(汗)。
この度の四龍島れびゅはここまで!
相変わらず、くどくて鬱陶しいれびゅにお付き合いくださいました方
(い、いらっしゃるのだろうか…?/汗)、有難う御座いました!!(平伏)
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